こんにちは、韓国語講師のユンです。
今日は、韓国ならではの表現の一つである「용 됐다」(ヨンデッタ) の意味とどんな風に使われているかについて解説していきます。
まず、基本的な言葉の由来として「용(ヨン)」は「竜」を意味し、「용 됐다」の直訳は「龍になった」と言う意味ですが、
これは韓国のことわざである「개천에서 용 났다(ドブから竜が生まれる)」つまり、厳しい状況や環境にも関わらず、見事に成功を収めた人のことを指すときに使われます。
しかし、韓国では「용 됐다」を「勝ち組になった」と言う意味に加え、顔などの見た目が見違えるほど良くなった人に対しても「용됐다,용됐네」と言います。
特にポジティブな意味だけでなく、”整形手術を受けて顔が凄く綺麗になった”とか、洋服のスタイルがとっても”オシャレに変わった”時など、
心の中では「妬ましい」と言う意味も込めて言うときも少なくありません。
例えば、高校の時はガリ勉で地味だった女の子が大学生になって顔もスタイルも綺麗になってモテ女子になった場合、昔の彼女の姿を知っている同級生などが「羨ましい、嫉妬する、妬む」と言うときに
”저 얘는 대학생 되더니 용됐어. 좋겠다~” (あの子は大学に入ったら見違えたな、羨ましい〜)と言った場合です。
人によっては、「정말 용됐네, 용됐어.」(全く見違えるほど変わったわ)のように、2回繰り返して言うことでその驚きの程度を強調する言い方をする場合もあります。
また、顔の整形手術を受けて綺麗に変わった友達に対しても “성형해서 완전 용됐다”(整形して別人になった)とからかうように冗談っぽく言ったりもします。
中のいい友達同士だと良いのですが、あまり知らない人に対して使うと影ことになりがちなので注意しましょう。
実は親から受験に成功して良い大学に入ったらお祝いに整形させてあげると言うのも実はよくある話です。(笑)
ちなみに「羨ましい、妬ましい」は韓国語で「부럽다(ブロッタ)・좋겠다(ジョケッタ)・질투난다(ジルトナンダ)」で表現するのが一般的です。