あなたは自身の子供にどんな人間に育って欲しいですか?
勉強が出来て優れた友人関係に恵まれた人?
優しくて思いやりのある人?
どんな時も自分自身の人生を切り開く心の強い人?
これらは全て非認知能力を育てることで育むことができると言われます。
近年、教育改革で日本でも注目されている「非認知能力」ですが、
「非認知能力」とは、
I.Qや学力テストのように数値で表すこどができない
主体性、想像力、自制心、社会性、やり抜く力、共感力など、人間性の土台となる力のことをいいます。
教育熱心な親は遊ぶことより机に座って勉強することを求めがちですが、
人生の土台が作られる10歳までの乳幼児期には学力ための学習より、
自制心、好奇心、創造性、柔軟性、共感力のような「非認知能力」を育てることに集中することが大切だとアメリカの学者たちの研究により明らかになりました。
それでは我が子にそんな優れた人間性の総集合と言える「非認知能力」を育てるために
私たち親は子供たちにどんなことをしてあげればよいのでしょうか?
それで今回は、
「非認知能力」の育てるために今日からすぐ生活で実践できる3つの方法をご紹介致します。
信頼と愛情を育む親子のコミュニケーション
子育て中のママ、パパさんは普段どれほど子どもに話しかけていますか?
また、どんなふうに話していますか?
当たり前のようですが、子どもにとって一緒に過ごす時間が最も長い親の言葉は子どもにとって一番受け入れやすいものです。
つまり日常での言い方や接し方が子供の自己肯定感を含む非認知能力の育てに最も影響を与えると言われています。
アメリカのシカゴ大学の研究によると、子供の脳の発達が最も著しい3歳までの聞いた言葉とその数は、将来の学力にも影響すると明らかになりました。
親の年収や学力に関係なく、意識的に子供がまだ小さいうちから積極的に話しかけ、一緒に遊び、毎日絵本の読み聞かせをしていた家庭で育った子供は
将来の学力や論理的思考面で優れている傾向があるといることです。
また、子供が何かいけないことをした時も、ただ厳しく叱るのではなく、丁寧にダメな理由を説明してあげるように親自ら努力が必要だといいます。
共働きで忙しい家庭ではなかなか子どもにわざわざ話かける余裕がないかもしれません。
しかし、子供の将来のために働いていることと同じく子供との愛情深い会話は子供の将来のために欠かせないものです。
今日から1時間でも良いので可愛い我が子に優しく声かけてみましょう。
`今日はどんなことがあった?``誰と仲良くなれたのかな?``それでどんな気持ちだった?`
など、1日を振り返るのもよいし、明日やりたいことについて話すのもよいでしょう。
ここで大事なのは「ママはいつもあなたのことを思っているよ」と
自分は愛されている存在だということを認識できるように毎日笑顔で話しかけることです。
ルールを守ることで自立心と自制心は育つ
「非認知能力」を育てるための土台になる「ルールを理解し、守る」ということは
社会性や自立心、責任感を高めるためにとっても重要なことです。
子供がやりたい事を自由にさせることも大事ですが、わがままで自制心のない子どもにはなってほしくないですよね。
その限界を決めるのが幼いうちから家庭内でルールを作って守ることです。
ルールの効果について「全米最優秀女子高生」を育てたボーク重子さんの著書で以下のように話しています。
「何かをやりたくないときにも、家族の役割を果たすことで、子どもの自制心を鍛えることができる。家族と協力してルールを守っているのだといる自覚が、子どもの我慢する心を育てる」
それでは家庭で成り立つルールとしてどんなものがあるでしょうか?
ルールとはっきり決めてはいないけど、それぞれの家庭の習慣として繰り返してやっていることがあると思います。
私の家では子供が1歳の時から決まってやっていることとして
ご飯は座って食べる、食べ終わった後はお皿を片つける、外から帰ってきたら手を洗う、寝る前にはママと一緒におもちゃを片付ける。などがあります。
子供はときには帰ってきたら手を洗わずに部屋に入っておもちゃで遊びだしますが、
ここでママが`今日はまあ、いいっか`一度許してしまうと子供はルールは守らない時もあるんだと認識してしまいます。
大事なのは、ママがぶれない態度でどんな時でも決めたルールは守る姿勢を一貫すること。
また、子供の年齢に合わせて適度にルールを追加したりと
定期的に子供と一緒にルールを見直していくことが大切です。
外遊びは問題解決能力を伸ばす最高の勉強
よく「子どもの仕事は遊ぶこと」だといいます。
世界で子どもを対象にした多くの研究でも遊びは子どもの脳を発達させる重要な成長の過程だといいます。
特に外遊びは身体を動かすことにより幸せホルモンと言われるドーパミンやセロトニンが分泌され、脳はポジティブな状態で心も体も回復されやすいと言われています。
部屋の中に比べて外には様々なリスクがありますが、たくさん動いて走り回ることで身体能力を高め、脳の活動が活性化され、結果、非認知能力を育てるにつながるのです。
外での活動は落ちたり転んだりする時もあるでしょう。
しかし、子供はそんな失敗から自分の能力を知ることになり、立ち直る力を発揮したり、直面した問題を解決するために精いっぱい考えるようになります。
ここで親に求められることは子供に失敗することから学ぶチャンスを奪わないことです。
お仕事で忙しいママさんも週末は子供と遊ぶ時間をたくさん作りましょう。
公園や庭など身近な所で良いので、たくさん遊ばせて子ども自ら知恵を身につけるとこをそばで見守ってあげてください。
一緒に遊んで笑って楽しむことでママの心も癒され、心身の回復にも繋がることでしょう。
今日から実践できる!最高の人間力を育む「非認知能力」の育て方 まとめ
これから我が子ども達が生きる世界は、テクノロジーの進化で様々な変化を経験することになります。
そんな予測しきれない世界で求められるのは
AIにはない、人間ならではのー創造性、共感力、柔軟性、回復力などー「非認知能力」。
子どもの非認知能力は日々過ごす家庭の中で親の努力により育てることができるもの。
頻繁に話しかけ、優しく深い愛と感心が土台となり、愛されている信頼から子供はどんどん新しいことに挑戦し、乗り越えていきます。
また、社会性と自制心を育てるルールを守ることは子どもの責任感を高めるにつながり、
外遊びは失敗を経験させる良い機会になり、失敗から立ち上がる力を育てると言いました。
これらは全てお金をかけずに、意識すれば日常生活で育てることができます。
一番大事なのは、親自身が幸せな気分で子供と接すること。
仕事や家事、人間関係、子どもの世話でイライラする事もあるし、人生が疲れると感じる時もあるでしょう。
しかに長い人生の中で子供と一番楽しくいられる時期は今だけです。
我が子が幸せて心強く自分らしい人生を切り開くためのお手伝いは
私たち親の最大のミッションです。
今日から子どもをよく観察し、たくさん話しかけ、たくさんの時間を一緒に過ごす、
子どもの「非認知能力」を育てるための努力の積み重ねを始めてみませんか?